こんにちは。トライステージの西です。

 

さて、テレビ放送において地上波が強い日本と比べ、一般的にケーブルテレビが強いとされるASEAN周辺諸国。特にタイやベトナム、台湾などでは依然、ケーブルテレビが主力です。

 

でも実は、ひとくちに「ケーブルテレビ」といっても、その中のチャンネルには大きく分けて2種類があることを知っていますか?

 

そしてこの理解が、現地のプロモーション活動の明暗を分けることになることも……!

 

今回は、ベトナムのケーブルテレビにおける実例をもとに、ASEAN周辺国のプロモーションを考えるうえで押さえておきたい重要なポイントをご紹介したいと思います。

 

 

約200〜300チャンネル中、オリジナルチャンネルは10数個のみ!?

ベトナムSCTVのチャンネルリスト表

 

日本と異なり、ケーブルテレビで視聴するのが一般的だというベトナム都市部のテレビ事情。ケーブルテレビのセットボックス加入は、プランにもよりますが、月額5ドル前後と安価に設定されています。

 

ケーブルテレビに加入すると、アナログで最大約70チャンネルほど、デジタルでは約200~300チャンネルほどの視聴が可能に。実際、ベトナムで最大手のケーブルテレビ事業者、SCTV社(Saigon Tourist Cable TV)のチャンネルリストを見てみると(上図参照)、アナログで66チャンネル、デジタルで158チャンネルの視聴が可能となっています。

 

でも実はこちらのチャンネルリスト、オリジナルチャンネルは、SCTV1~16の16チャンネルと、SCTV Music、SCTV Sportsの2チャンネルを加えた、計18チャンネルのみ。その他のチャンネルは地上波放送、もしくは海外などのチャンネルなど、ただ単に外部からのチャンネルを提供しているだけなのです。

 

ケーブル事業社も、数多あるチャンネルをすべて自社でコンテンツ供給するには限界があります。そのため、大半のチャンネルを、外部からの提供によって運営しているんですね!

 

 

【事例紹介】レスポンスに変化! チャンネル変更でMRが1.0近くまで上昇

ベトナムの街並みとバイクのある風景

 

実際、オリジナルチャンネルと、外部からの提供チャンネルで同じインフォマーシャルを放送してみると、その結果に歴然の差が現れました……!

 

今回ご紹介する事例は、キッチン用具のインフォマーシャル。当初は外部からの提供チャンネルでそのインフォマーシャルを放送していたのですが、その時点ではレスポンスがまったくないという状況でした。

 

しかし、同じインフォマーシャルをオリジナルチャンネルで放送したところ、MRが1.0近くまで急に上がったのです。

 

やはりべトナム視聴者の方々も、どのケーブルテレビに加入しても見れるような外部チャンネルより、そのケーブル事業社のオリジナルチャンネルを見る、という傾向があるのかもしれません。

 

正確な数値は出ていないため断言はできませんが、現地の通説では視聴率もオリジナルチャンネルの方が高い、という声もあります。

 

 

まとめ:チャンネル構成、事業社まで理解したプロモーションが肝心

ベトナムビジネス街の風景写真

 

これらの状況をふまえると、「ベトナムではケーブルテレビが主流」といっても、ただケーブルテレビ全体を等しく捉え、闇雲に番組を流せばよいというわけではない、ということがわかります。

 

ケーブルテレビとひとくちにいっても、事業社も数多くあり、放送されているチャンネルの構想もさまざまです。

 

効果的なプロモーションを行っていくためには、現地のメディア事情をそのレベルまで正しく把握したプロのアドバイスを取り入れ、戦略を立てていくのが望ましいといえるでしょう。

 

 

Pocket