こんにちは、タイ担当の平松です。

 

先日「TRIMARKET」で、マレーシアでは周辺のASEAN諸国と異なり、ケーブルテレビよりも地上波が強いという記事がありました。確かにタイでは現状として、地上波よりもケーブルテレビが中心という傾向があるのですが、実は今年、タイのテレビ事情でも大きな変化の兆しが…。

 

ご存知の方もおられると思いますが、今回はニューストピックとしておさえておきたい、タイのテレビ事情をお知らせしたいと思います。

 

 

2014年5月25に地デジ化、チャンネル数が急増

 

周辺国同様、ケーブルテレビが主力となっているタイ。地上波テレビは昨年まで、下表の6チャンネルのみとなっていました。右列は、2006年の年間平均視聴率を示していますが、チャンネル7とチャンネル3の2つのエンターテイメントチャンネルがその主力。

 

名称未設定

※出所:JETRO「タイのコンテンツ市場調査」

http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07001291/th_contents_market.pdf

 

そんなタイでは今年、2014年の5月25日から地デジ放送を開始。これに伴い地上波テレビのチャンネル数が大幅に増え、計24の地デジ化チャンネル+12の国営チャンネル、合計36のチャンネルへと拡大する運びとなりました。

 

地デジ化以前は、タイの地上波テレビにおいてインフォマーシャルの枠がありませんでしたが、チャンネル数の増加とともに、地上波でのインフォマーシャル放送が可能に。市場の拡大が見込まれています。

 

 

タイのテレビ番組表から見る、地上波チャンネル

chart GMM 25_SD

こちらは、現地のテレビ番組表の一例。

 

地デジ化に伴い、ニュース番組、エンターテイメント番組など、番組のコンテンツがチャンネルごとに分かれており、上記の番組表はエンターテイメントの参考番組表となっています。

 

コンテンツがはっきりと分かれたため、視聴層も明確化でき、よりターゲティングしやすくなったと言えるのではないでしょうか。

 

 

 

市場拡大を見据えて、行方に注目集まる

 

地デジ化から約5ヵ月が経過し、タイのテレビ局関係者に話を聞いてみると、「現時点では一般のタイ国民に地デジ化や地上波チャンネルの増加が浸透しているとは言い難い」というのが率直なところだとのこと。

 

地デジの番組を見るにはセットボックスの購入が必要のためややハードルがあるようですが、タイ政府でも市民に割引クーポンを配布するなど、地デジ化の普及を積極的に後押しする施策を行っているのだそうです。

 

テレビ関係者の方は「タイ国民に地デジが浸透するには4、5年は必要だろう」との見方を示していましたが、逆に言えば2020年にはアナログ放送が終了予定ということもあり、数年後にはほぼ確実にタイの地上波TVの影響力が高まってくるともいえますね。

 

私もテレビ市場の拡大を見据え、タイのメディア事情には引き続き注目していきたいと思います。

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