こんにちは。タイ担当の平松です。

 

先日はタイ出張へ行ってきたのですが、空港からタウンへと向かうタクシーの中で、目を疑う看板広告を発見しました。それは…、なんと日本語で書かれた、夕張メロンジュースの広告!

 

なんてニッチな…と思いきや、実は最近、タイでは「北海道」がブームなのだとか。メディアでも一部取り上げていたので、目にした方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回は、そんなタイのトレンドの背景について、現地情報とリサーチ情報を組み合わせながら考察してみたいと思います。

 

 

最近行った日本のエリアは…、東京より「北海道」?!

スクリーンショット(2014-07-17 9.04.26)

 

夕張メロンジュースの看板を見つけた日のこと。現地の代理店と打ち合わせをしていて、雑談の中で「日本に行ったことはありますか?」と聞いてみると…。

 

まさにタイムリー、北海道へ行ったと言うのです。そこで私は、タイにおける北海道ブームを改めて実感することになりました。

 

 

1. 憧れの「雪」という異文化体験!

 

snow

 

理由を聞いてみると、なんといっても、まずは「雪」なのだそう。

 

言わずもがな、東南アジアに位置するタイは常夏の国です。雪という異文化の体験ができる、かつ欧米ほど遠くもない、というのはとても魅力的な旅行先になります。しかも、自然が豊かで、食べ物もおいしい。そんな条件がそろっているのが、人気の理由なんだとか。

 

なるほど、と思いつつ、でも、その条件だけであれば北海道に限らずとも当てはまりそうな気も…。というわけで、自分でも少し調べてみることに。すると、ブーム発祥の背景といえそうな事柄を他にも見つけました。

 

 

2.旅行者用のビザ緩和。格安航空路線の拡充も後押し

 

419c9d1c67f41af9929f2f2c9a99140d_s

 

2014年1月2日のJCASTニュース記事(http://www.j-cast.com/2014/01/02192714.html?p=all)によると、タイからの訪日客は北海道を中心に絶好調で、「1~11月の累計では前年同期比約7割増の約39万7600人、11月だけで見れば5万1200人と前年同月(2万4239人)の2倍を超える」とのこと。

 

同記事ではその理由として、日本政府が2013年の7月から、タイやマレーシアなど東南アジア5ヵ国の旅行者へのビザ(観光査証)発給要件を緩和したこと、加えて、格安航空会社の路線拡充などをあげていました。

 

条件面やコスト面のハードルがさがり、タイの方にとって日本へ旅行しやすい環境が整ったこと。これもまた大きな理由のひとつだと言えそうです。

 

 

3.観光資源が何もない?!地元ホテルが発想逆転で大当たり

 

さらに調べてみると、どうやら北海道の歌登という地にある地元ホテル「うたのぼりグリーンパークホテル」が、北海道ブームの重要な火付け役のひとりらしいと言うことがわかってきました。

 

スクリーンショット(2014-07-17 9.21.02)

 

画像出所:「うたのぼりグリーンパークホテル」公式ホームページ

http://www.esashi.biz/green-park/

 

札幌から約5時間、旭川からも3時間以上という不便なアクセス、かつ目立った観光資源もまったくなし、という状態だった歌登では、2010年からタイ人観光客を受け入れ始め、毎年数百人単位で順調に訪問客を増やしているのだといいます。

 

人気の秘密は、同ホテルが用意する、数々の“日本らしい体験”。色とりどりの浴衣を用意するのはもちろん、魚の解体ショー、握り寿司体験、和太鼓鑑賞、流しそうめんに餅つき、たこ焼きづくりに縁日の射的まで…。一晩で、日本の文化をいっきに楽しめるコンテンツがホテルに勢揃いしているんです。

 

その様子は、下記のようにテレビの取材記事などでも紹介されていました。

http://www.tbs.co.jp/gacchiri/archives/20130811/1.html

 

観光資源がないことを逆手にとり、ホテル内で過ごす時間を最大限に充実させた取り組みが成功していますね。またこの歌登、北海道の中でも有数の寒さで、豪雪地帯なのだとか。先に述べた「雪」という点からも、タイ人の人気スポットとしてはうってつけですね。

 

 

まとめ ―売れるヒント―

 

22adb365981fdbd0feda312f6d34fe29_s

 

こうしてみてみると、タイの北海道ブームは、「1.雪という自然環境」「2.ビザや航空券のハードル低下」「3.地元ホテルのサービス企画」という要因が重なり合って生まれてきたようです。

 

過酷な自然環境や交通の悪さも、売り出す相手や、発想を変えればむしろ強みになる、というのは面白いですね。私たちも凝り固まることなく柔軟なご提案ができるように心がけていきたいと思います。

 

Pocket