こんにちは。シンガポール担当の浮ヶ谷です。

 

さて、税制上のメリットやASEAN各国へのハブとしての位置付けから、すでに多くの日系企業も進出しているシンガポール。

 

人口は約540万人と比較的少ないものの、以前の基礎記事でも少し触れたとおり、この市場でシェアを獲得することは周辺諸国へも大きな影響を与えることになる…と言われています。

 

先日、出張で実際にシンガポールを訪れ、「なるほど、確かに…!」と、いくつかその断片を目の当たりにすることがありましたので、現地の様子をお届けしてみたいと思います。

 

 

諸外国からの宿泊客がホテルで通販注文

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こちらは、出張中に宿泊していたホテルのカウンターで遭遇した風景です。

 

何をしているところか、わかりますか…?

 

実はこちら、宿泊客が部屋のテレビで放送していた通販番組から商品を注文し、その翌日、商品を受け取りにきたときの様子でした。

 

シンガポールのテレビでは、たとえば地上波のキー局のひとつでも週末に2〜3時間をかけて通販番組を放送する枠があるなど、頻繁に通販番組を放送しているため、ビジネスや旅行で訪れている周辺諸国の人が宿泊中に通販から注文することも少なくないのだとか。  

 

旅行に来て通販を注文…、日本ではなかなか思いつかない発想ですよね。

 

 

訪問客数約1,550万人。周辺諸国の人が行き交うハブ国

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「シンガポールの市場でシェアを獲得することは周辺諸国へも大きな影響を与える」ということにはいくつかの理由があると思いますが、ひとつは、ASEAN屈指の豊かさを誇るシンガポールに対して周辺国が抱く憧れ。「シンガポールで売れている」こと自体がブランドになるという一面ですね。

 

そしてこれよりもさらに直接的に、各国から実際にビジネスや旅行で多くの人々が訪れるという背景もあります。シンガポールの日本語メディア「Asia X」の2014年2月の記事によると、「シンガポール政府観光局(STB)は2月17日、昨年シンガポールに入国した外国人旅行者は前年比7.2%増の推定1,550万人で、過去最多を更新した」とのこと。

(出所:「Asia X」 http://www.asiax.biz/news/2014/02/18-090011.php)  

 

実際ホテルで朝食をとっていても、欧米の方やインド系の方、イスラム系の方など実にさまざま。各国から訪れたゲストが宿泊しているということが感じられました。

 

 

マーケットは540万人ではなく、6億人!

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シンガポールで広告出稿や販促活動、ブランディング活動を手がけることは、シンガポール単体、約540万人へのアプローチではなく、実はASEAN全体、約6億人のマーケットにアプローチしているということ。ASEANに進出を検討している企業にとって、シンガポールにおけるブランディングは非常に重要です。  

 

今回の出張中は、今シンガポールでブームともいえるバスのラッピング広告をよく目にしましたが、これも街を歩く観光客が「今シンガポールではこれが流行っているのか」と認識する、ひとつの有力なツールではないでしょうか。  

 

シンガポールでの広告等を検討する際は、6億人を見据えた設計を念頭に置くことが大切だといえそうです。

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