こんにちは、シンガポール担当の浮ヶ谷です。

 

さて、税制上のメリットやASEAN各国のハブとしての位置づけから、中小企業を含めるとすでに約1,500社の日系企業が進出しているというシンガポールですが、あなたはこの国の概況を、人にも自信を持って説明できるでしょうか・・・?

 

海外進出の「はじめの一歩」は、やはり現地のキソを知ることから!ということで今回は、シンガポールの基本情報を皆さんと一緒にあらためて、学び直してみたいと思います。

 

 

基本情報—ビジネス環境として好条件、周辺国へのハブとして進出多し

 

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画像出所:外務省HP(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/

 

国名 シンガポール共和国
面積 約716平方キロメートル(東京23区と同程度)
人口 約540万人(うちシンガポール人・永住者は384万人)(2013年9月)
民族 中華系74%、マレー系13%、インド系9%、その他3%
言語 国語はマレー語。公用語として英語、中国語、マレー語、タミール語。
宗教 仏教、イスラム教、キリスト教、道教、ヒンズー教
元首 大統領(任期6年。トニー・タン現大統領は、2011年9月、第7代大統領として就任)
政体 立憲共和制
通貨 シンガポール・ドル(Sドル)
為替レート 1シンガポール・ドル=約79円(2013年10月)

※出所:外務省HP(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html#01

 

国土が東京23区と同程度しかない都市国家、シンガポール。低い税率と送金の自由度、また治安もよく富裕層が多いなど、ビジネス環境として好条件が揃うことから、ASEAN周辺国へのハブとして機能する統括会社の拠点が置かれることが増えています。

 

欧米と比べても東南アジアは日本企業がビジネスしやすい環境。中でもシンガポールは、空港から街まで近い、空気は比較的きれい、日本との時差は1時間、税率も低いなど、日本人が家族連れで移住する先としても人気を集めているのだとか。

 

周辺東南アジア諸国の経済成長に伴い、その進出拠点としてのシンガポールも引き続き、需要を高めていきそうです。

 

 

 

経済—日本やアメリカよりも高い、一人当たりの名目GDP

 

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出所:日本貿易振興機構(JETRO)(〜2012年:「長期統計」エクセルファイル、2013年は「経済動向」の記述、「1〜3%」より、2%として反映)

「長期統計」https://www.jetro.go.jp/world/asia/sg/stat_01/

「経済動向」https://www.jetro.go.jp/world/asia/sg/basic_03/

 

ASEANの中では屈指の豊かさを誇るシンガポール。1965年にマレーシアから独立した同国は、重工業を中心に工業化政策に取り組み、経済成長を続けてきました。現在では工業の割合は約2割となり、サービス産業へのシフトが図られています。

 

実質GDPの成長率は、2008年の金融危機を受け、2009年には-0.8%のマイナス成長を迎えるも、2010年には急速にV字回復。しかしその後2011年には欧州債務危機の影響で、また2012年には欧米を始めとする世界経済の減速に伴い、外部需要が影響する製造業部門を中心に伸び悩みをみせました。

 

2013年も外部環境の悪化が継続すると予想されるため、GDP成長率は1.0〜3.0%にとどまる見通しと発表されています。

 

 

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出所:日本貿易振興機構(JETRO) ※「長期統計」エクセルファイルから作成

「長期統計」https://www.jetro.go.jp/world/asia/sg/stat_01/

 

一方で、一人当たりの名目GDPは2011年に5万ドルを突破。2013年時点で、世界では第8に位置し、9位のアメリカ、24位の日本よりも上位となっています(参照:「世界の一人当たりの名目GDPランキング」http://ecodb.net/ranking/imf_ngdpdpc.html)。

 

ASEAN周辺諸国の憧れの存在でもあるシンガポール。この市場でシェアを獲得すれば、周辺諸国へも大きな影響を与えることになります。シンガポールの人口は約540万人と少ないですが、消費市場としての重要性はさまざまな意味において高いと言えるでしょう。

 

 

インフラコスト

 

インフラコスト(シンガポール・ドル)

業務用電気料金(1kWh当たり) 月額基本料:6.06$0.13〜0.21/1kWh
業務用水道料金(1m3当たり) 月額基本料:$2.44〜(衛生器具手数料)$1.81/1m3
業務用ガス料金(1kWhあたり) 月額基本料:なし料金:$0.19
コンテナ輸送 対日輸出:最寄り港→横浜港 $900対日輸入:横浜港→最寄り港 $1,100
レギュラーガソリン価格(1リットル) 1.69〜1.73

 

※出所:2013年5月、JETRO「第23回アジア・オセアニア主要都市 ・地域の投資関連コスト比較」

http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07001392/investment_cost_no23.pdf

 

 

インターネット—IT先進国は健在、各デバイスも普及

 

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・インターネット普及率:

「世界経済のネタ帳」(http://ecodb.net/country/SG/it_net.html

 

シンガポールのインターネット普及率は、2012年時点で74.18%。IT先進国とも言われるシンガポールでの普及率は、他のアジア諸国と比べても際立って高いと言えます。

 

また、米ニールセンが2013年9月に発表した調査「アジア太平洋地域スマートフォン最新利用動向(http://www.nielsen.com/jp/ja/press-room/2013/nielsen-spi-release.html)」によると、シンガポールと香港のスマートフォン普及率は87%と高く、29%の人々が携帯電話を2台以上所有していると発表されています。タブレットの所有率も、発表前の1年間で30%増加の47%にまで伸びているというデータが出ています。

 

今後もモバイル戦略がより重要性を増していくと考えられそうですね!

 

 

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さて、シンガポールの概況、いかがでしたでしょうか?今後はまた、より具体的なマーケット情報や現地法人のリアルな声など、より実践に役立つ情報もお届けしていく予定です。

 

次回の更新をお楽しみに。

 

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