こんにちは。マレーシア担当の浮ヶ谷です。
先日マレーシアに出張に行ってきまして、現地のお店や百貨店などをいろいろと回ってみました。そのときの調査から、前回は「日本とは違う、マレーシアのAEON事情」についてリポートしましたね。
今回は「AEON BIG」の中で見つけた、いかにも“マレーシアらしい!”とあるコーナーについてピックアップしてみたいと思います。
マレーシアの常識?「non halal(ノンハラル)」コーナーとは?!
そのコーナーが…、こちら!
写真に見える「non halal(ノンハラル)」の文字。そう、これは「ハラル商品以外」を集めたコーナー。ハラル商品とは、イスラム教の戒律に従って加工、保管、流通させた食品などの呼び方です。
【ゼロから始める!マレーシア基礎情報】でもお伝えしましたが、マレーシアは人口の約6割をイスラム教が占めている国。国として「ハラル商品」の認証制度を主導してきたのは、他のイスラム圏の中でもマレーシアだけ、というほど、力が入っています。
そのため、現地で販売されているものは、もちろん例外もありますが、原則として「ハラル商品」。総合スーパー「AEON BIG」でも、陳列されている生鮮食品は基本的にすべてハラル商品でした。
そこで設けられるのは「ハラル商品コーナー」ではなく、少数である非イスラム教徒向けの「ノンハラル商品コーナー」なのですね。
アルコール類も同様に、特別コーナーとして区分されていました。
世界一信用度の高いハラルマーク。中東への足がかりにも?!
ちなみに、国が認証制度を主導しているため、マレーシアのハラルマークはイスラム教圏である中東を含めても「世界一信用度が高い」とされています。
人口が約3,000万人と少ないマレーシアですが、「世界一信用度が高い」マレーシアのハラルマークは、イスラム市場で有利になることから、中東進出の足がかりとしても、注目を高めつつあります。
ASEAN進出はもちろん、中東進出を視野にいれているという方にとっても、まずはアジア圏のマレーシアから、第一歩をすすめてみるというのもよいのでは…?