こんにちは。マレーシア担当の浮ヶ谷です。

 

突然ですが、マレーシアの首都、クアラルンプールの中心部にある「TOKYO STREET(東京ストリート)」をご存知でしょうか?

 

先日出張で現地を訪れ、散策してみたのですが……、そこでちょっとした“違和感”が。ということで今回は、“日本人”の私が実際に「TOKYO STREET」を歩いて気づいた、売れるヒントをお届けしたいと思います。

 

 

マレーシアに日本の街並み出現。地元民にも人気の「TOKYO STREET」

マレーシア 東京ストリート

 

2011年の7月、マレーシアの首都クアラルンプールに位置する高級ショッピングモール内にオープンした「TOKYO STREET」。ちょうちんが連なる一角は、まるで日本の街のようです。

 

聞けば、マレーシアの高所得者層が訪れるほか、バスツアーなどで立ち寄る人気の観光スポットにもなっているとか。日本ブランド、なかなか注目を集めています。

 

実際足を運んでみると、インパクト大の赤い電光看板の脇には、日本ブランドがずらり。日本でも有名な某ラーメン店や、おなじみの100円ショップなどの名前も発見しました。

 

 

“JAPAN”風の商品だらけ! でも、よく見ると……?

マレーシア 東京ストリート

 

看板には日本では見かけないお店もあるということで、どんなテナントが入っているのかと実際に「TOKYO STREET」を歩いてみると……。

 

確かに日本風のものがたくさん目に入るのですが、日本人の自分から見るとちょっとした”違和感”も。なぜだろう、とよくよく見ていると、その多くが実は、“日本発ではない日本ブランド”だということに気づきました。

 

例えば、いかにも日本の代名詞とも言えそうな「盆栽」。「TOKYO STREET」にも盆栽屋もあるのですが、よく見てみればそれはマレーシアのローカルショップが運営している盆栽屋です。

 

他には「抹茶英雄(Maccha Hero Kyoto)」というお店も。「抹茶」も「京都」も確かに日本のキーワードなのですが、実際の日本人から見れば「日本的ではない」と感じる感覚、おわかりいただけるのではないかと思います。

 

そう、実は「TOKYO STREET」、もちろん日本発のテナントも複数出店しているのですが、“海外発の日本商品”が溢れかえっていたんですね。

 

 

日本ブランドは人気だが、コスト面には課題もあり?

マレーシア 東京ストリート

 

マレーシアでは日本ブランドのイメージは良く、人気もありますが、価格が高いといった声もよく聞きます。クオリティにこだわる日本企業の商品の原価は相対的に他の新興国のそれよりも高い傾向にあるのではないかと感じています。

 

またさらに日本からマレーシアへの輸出コストや関税も考慮すると、現地マレーシア人にとっては、少々手が伸びづらいのも理解出来るのではないでしょうか。

 

つまり、純粋な”日本ブランド”を正当な価格で販売しても現地の消費者には手が届きづらいのが現状。そこに目をつけた海外発の日本商品が、独自のポジショニング(低価格の日本“風”商品)で、一定の人気を得ているのは注目すべき点ではないでしょうか。

 

 

コストの課題を越えられれば、生粋の日本ブランドに優位性

100yen shop in malaysia

 

ただ、それでも先のラーメン店など、一部の日本ブランドはすでに日本から進出し、地元民からの人気も獲得しているのもまた事実です。さらに、「TOKYO STREET」が人気スポットになることからも、根強い「JAPANブランド」の威力を確認することができます。

 

逆をとれば、輸送コストの課題などが解決できれば、「ホンモノの日本商品」がまだまだ少ないマレーシアでは、大きなチャンスが獲得できるということ。

 

例えば日本でデザインした商品を現地で製造する、など、工夫は商品やサービスによってさまざま検討の余地があります。そしてコスト面の課題が解決できれば、生粋の「JAPANブランド」には大きな競合優位性があるといえるのではないでしょうか。

 

・  ・  ・

 

さて、今回はマレーシアのショッピングセンターで「TOKYO STREET」を歩いて感じた“売れるヒント”をお届けしました。

 

前回の記事「常夏の国マレーシアで冬物が売れる理由」でもご紹介したとおり、マレーシアの富裕層も着々と増加傾向。マレーシア進出への動きは、今のうちがチャンスかもしれません。

 

Pocket